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3次元CAD/CAM ZW3D

プラスチック容器設計会社「Ring Can」社での事例

 

プラスチック容器設計会社「Ring Can」社での事例イメージ

 Ring Can 社は、革新的な包装技術を持ち、北アメリカで最も大きく、そして最も急速に成長した容器製造者であり、金属缶から軽量のプラスティック容器まで産業全体をカバーしている。ここでは、食用オイル用の効率的なプラスチックの容器を紹介しよう。同社の製品には、EZ-FLO、TUF-PAK、SAF-T-FLO、及び、EZ-PAILなどがあり、食物、工業用ケミカル、収穫物の包装用に用いられている。包装効率を損なわず、最も軽いプラスチックの容器を設計するために最大限の努力を続けており。顧客には、Procter&Gamble、Cargill、及びDean Foodsのような食物、パーソナルケアの分野の大企業がある。

 私はZW3D社のZW3D CAD/CAMを設計に使用して、デザインサイクル時間を50%ほど削減できたことを確信している

 プラスチックのボトルは簡単な構造に見えるが、―特にハンドルがあるボトルにおいては設計の際に困難が生じる。

 形状の大半に彫刻を施すことによって、陳列時の魅力を増すことができる。魅力を増すための力強さが必要であり、デザイナーの私としては、ソリッドからサーフェースへの切り替え操作が常につきまとう作業を必要とする。しかし、私は、ZW3Dを用いれば、ソリッドとサーフェースとの間を行き来したり、最初にサーフェースを作ってからソリッドにそれを混ぜ合わせたりすることが容易であることを知った。

 例として、縦5インチ、横6インチ、高さ11インチの調理用油のためのボトルを設計した。注ぐときに油がはねないように多くの面と共にボトルの首のところにハンドルがついたものである。はねるのを防ぐためには、首の部分に小さな突起をつけて、オイルの代わりに空気が入るのを防ぐようにすればよい。

 このような容器を設計する際に重要な考察事項の1つは、製造性である。我々は通常、これらのボトルを射出成形によって製造する、そして、裂けたり、歪んだりせず金型からボトルを取り出すために、適切なドラフト角度が必要とされる。

 私は、ラベルを貼るための凹状の部分に十分な注意を払いながら、ボトムアップからソリッドの長方形のボトルを設計する。買物客は、一般に損傷したラベルを避けたがる。ボトルは4個から6個のパックで出荷されるので、ラベルは凹状の面に置かれなければ、お互いにこすれあって傷ついてしまう可能性がある。

 丸いネックを持った長方形のソリッドボトルを設計する際、ハンドルを作成するために、ソリッドモデルを長方形にカットする。その際に、私はそれが長方形からとびださないように、ハンドルを曲げなければならないことがよくある。容器を製造する人々が金型から型を取れるようにするためである。私は、そのハンドルが出てくる穴の内部分を描く必要があり、金型のための正のドラフトを作成するために、プロファイルを作成する。この時点では、ソリッドを使用しており、2つの異なるドラフト角度を付け足す。私は金型プロセスにおいて有効なボトルハンドルの形や角度を知っているので、それらを描き出し、ボトルの外に押し出すことができる。

 この点で、私は、サーフェースのモデリングに作業を切り替える。ハンドルがボトルの底のほうに結合する場所で、私は、ドライブカーブによってフィレット及び結合を可能にするために、ZW3Dを用いてサーフェース‐サーフェース結合を行う。これらのコマンドは、ハンドル全体を包むサーフェースとボトルのボディとハンドルの間のサーフェースを結合することを意味する。ハンドルの半径は変化しているので、サーフェースを混ぜ合わせるために、ZW3Dの徐変フィレットコマンドを使用する。その後で、ハンドルとボトルのつがいとなるサーフェースをトリムして、ZW3Dのサーフェース‐サーフェース混合の間に戻す。

私はZW3D社のZW3D   CAD/CAMを設計に使用して、デザインサイクル時間を50%ほど削減できたことを確信しているイメージ

 ZW3Dのソリッドモデルを分解し、サーフェースのエッヂを使用して、ブレンドされたサーフェースと一致するエッヂをそれぞれトリムしていく。ZW3Dでは、自動的にサーフェースを結合することができるが、私は、より多くの制御を得るために、自動フィーチャをオフにする方を好む。

 3つや4つのサーフェースでひとつのフィレットを構成するような場合には、サーフェーシング機能を用いる必要はないのだが、ZW3Dでフィレットを自動生成するのはとても楽しい作業である。ZW3Dで自動フィレットを使用するとき、その結果をソフトウェアに自動で任せることもできるが、中には、欲しい結果を得られない場合もあるかもしれない。私は、フィレットを作成するとき、最初にその結果をチェックする。そして、その結果を気に入れば、ソフトウェアにやらせる。もしそうでなければ、私がやりたいようにフィレットの詳細を得るために、サーフェースに対象を向ける。例えば、自動フィレットで行った場合、鋭いコーナーを作ることがある。プラスチックのボトルにおいて、鋭いコーナーは、耐久度において問題のある、非常に薄い領域を造ってしまう。このオイルボトルの場合、特にこの結合がハンドルのトップで結合する必要があったので、サーフェースを使用するフィレットを用いた。

 最大容量については、常に製造の感覚を持ちつづけなければならない。内容物がラインぎりぎりであるか入れ過ぎであるかを考えるにあたっては、私のこれまでの経験が求められる。私はサーフェースとソリッドの間で行ったり来たりするのが好きである。ソリッドはサイズとキャパシティ、及び満タンのラインを決定する。そして、私は、ボトルを魅力的な状態に保つのにサーフェースを必要とする。

 我々は金型を設計することはないので、設計の先は金型業者に頼むことになる。射出成形において、私はキャビティを作成しており、その容量は非常に重要である。正しい場所で満タンのラインを得ることを望むならば、その正確さが要求される。ZW3Dで用いられるパラメータは、他のプログラムとは異なる。プラスチックのボトルにおいては、容量が非常に重要であるので、満タンの時に膨らみで製品を維持できないと思われないような軽いプラスチックで作られていたり、容量が不足していると、迅速に変更を行う必要がある。ZW3Dなら、製作手順のどの時点でも変更を行うことができ、残りの製作手順においてもその変更を踏まえて作業を行うことができる。

 ZW3Dの高い信頼性により、さらに多くの時間を節約でき?コスト削減効果を得ることができた

 以前は、2次元設計を行い、スケッチを顧客が満足するまで何度も送り続けた。それには最高で1週間かかることもあったが今では、たいてい1日で設計を完了し、そして、IGESファイルを金型業者にEメールするだけで、3日後に試作品を得ることができる。ZW3Dは、設計サイクルを少なくとも半分に削減して、そのソフトウェアの高い信頼性により、さらに多くの時間を節約でき?コスト削減効果を得ることができた。

 ZW3Dを用いて作られたデザインから、金型業者が個々のボトルのために正確な金型を作成することができたので、製品の品質も向上した。サーフェースに直接画像ファイルを張り付けることもできる。例えば、顧客1人1人に合わせて、猫の姿をした容器に直接猫のイメージの模様を浮き上がらせることもできるのである。

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