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3次元CAD/CAM ZW3D

ZW3Dによる、先進的な工業デザインの実現

 

ZW3Dによる、先進的な工業デザインの実現イメージ

 ハンドドリルの平均稼働時間は、およそ25分である。これはときどきドリルを使用するという用途を反映したものである。多くの人々が片手で使える道具を幾度となく使うだろうが、それは人生においてはとても短い時間に過ぎない。このことは、こういった道具のデザインに重要な意味を含ませていることの1つである。つまり、ずっと使っておらず、かつ説明書がなくなった後でも簡単に使えるべきであるだけでなく、それらのスタイルも時がたっても使えるものである必要がある。


 10年前、製品デザインは、商品よりも提供者側に負うところが大きかった。ベイビーアラームは、機能のみで飾り気のないデザインであったし、歯列矯正は、まさに外科の治療器具であった。しかし、今日ではそれらのものは、スタイリッシュで機能的であり、双方のニーズに応えるものがブームとなっている。そして、商品がその条件を満たすために必要となるのが工業デザイナーであり、そのなかでもプロダクトグループ(The Product Group)社以上に幅広い経験をもつものはいない。

 消費者からビジネスコミュニティまでのクライアントを持つ工業デザインコンサルタントであるプロダクトグループ社は、他のデザイン会社と同様、ライフスタイルになじむことと機能を両立させなければならないと考えている。設立者であるマイク・コーコラン(Mike Corcoran)が説明するように、プロダクトグループ社は、他社よりも深い信念を持っている。彼は言う。「工業デザインコンサルタントには3種のものがある。内部をデザインするもの、外部をデザインするもの、両方をデザインするものの3つだ。最後のカテゴリに属するものは極めてまれだが、ここで勝負するなら、とてつもなく面白いプロジェクトに取り掛かることになることがわかった。」


プロダクトグループ(The Product Group)社

 異なるバックグラウンドを持ちながら、共通のビジョンを持つデザイナー、マイク・コーコランとアダム・イエーツ(Adam Yates)によって1989年に設立された。同社はまず、自身の評判を培うところからスタートした。「我々はゼロからスタートした。しかし資格や経験を見せるのではなく、いくつかの実際のデザインを見せながら我々は始めていった。私たちは、自分達が誰であるかではなく、自分達に何ができるかということが言いたかった。」とコーコランは説明する。この哲学―実力を証明するのに実際の例を利用する―は、グループを良い状態に保ちつづけている。立ち上げ初期には、2人は伝達の道具として、木のモデルを用いていたが、すぐに顧客の要求レベルにこたえるためにはCADやCAMを用いなければならないという必要に迫られた。「本質的にはそれは品質管理の問題だった。」とコーコランは語る。「私たちは、道具メーカーの都合だけで作った商品は、使用者の期待に添わないものだということを理解し、全ての人に認められる商品を作成しようという段階に進んでいたが、その試行錯誤に耐えうるだけのデザイン手段を持っていなかった。」


プロダクトグループ(The Product Group)社

 微妙な輪郭とスタイリッシュな曲線に満ちたデザインは、道具化される時点で、ほぼ全ての場合において、平面的で精彩のないものになってしまうことがよくある。これはかつては、受け入れられていた欠点であった。「ざっと見積もって、モデルと製図を道具メーカーに渡して工場の決定にゆだねれば、デザインの意図は80%ほどが実現されるが、残りは妥協することを避けられない。」とコーコランは言う。「これは非常に良い率だが、感触や印象を重視する今日の製品デザインにおいては、少しでも変化を与えることはふさわしくない。我々は全てのプロセスを品質管理する必要がある。」 
 プロダクトグループ社では、現代の工業化プロセスについての深い知識とZW3D CAD/CAMの形成の進んだCAD/CAMの組み合わせによって、その品質管理を実現している。

形状の維持

 微妙な輪郭とスタイリッシュな曲線に満ちたデザインは、道具化される時点で、ほぼ全ての場合において、平面的で精彩のないものになってしまうことがよくある。これはかつては、受け入れられていた欠点であった。「ざっと見積もって、モデルと製図を道具メーカーに渡して工場の決定にゆだねれば、デザインの意図は80%ほどが実現されるが、残りは妥協することを避けられない。」とコーコランは言う。「これは非常に良い率だが、感触や印象を重視する今日の製品デザインにおいては、少しでも変化を与えることはふさわしくない。我々は全てのプロセスを品質管理する必要がある。」
 プロダクトグループ社では、現代の工業化プロセスについての深い知識とZW3D CAD/CAMの形成の進んだCAD/CAMの組み合わせによって、その品質管理を実現している。

ZW3D CAD/CAM

 ZW3D CAD/CAMは、プロダクトグループ社のような立場にある会社にとって利益をもたらしてくれる多数の特徴をもっている。これらの中でも、最新のCADシステムに要求されている多様なソリッドをフルに定義すること無しに、自由曲面サーフェースを使用した、デザイナーの実験的な仕事を実現してしまうハイブリッドモデリング能力は、特筆に値する。「我々は、形状モデルを作成することを好んでしまう―実際に見たり触れたりすることの代わりとなるようなことはないのだ。」とコーコランは言う。「しかし、ZW3Dは、我々が正しい形状を発見する前に更なる実験をできるようなサーフェス作りの自由度を我々に与えてくれる。それから、我々はソリッドに、理想のシェープを工作可能なかたちで変換できるかどうかを心配する必要があるのだが、ZW3D CAD/CAMは、それらを難なく切り抜けることができる。

 プロダクトグループ社は業務拡大期にあったため、新しく選択されたCADシステムが、長いトレーニング時期を必要としないことが重要であった。「新しいデザイナーがプロジェクトに参加するとき、彼らがすぐに新しいシステムになじみ、大騒ぎすることもなく迅速に仕事をすることを、我々は確信した。実際、我々のデザイナー(他のシステムの経験豊かなユーザー)のうちの1人は、ZW3Dを一目見ただけで、玩具のように非常にシンプルだと感じた。今、彼は、毎日それを使っている。」
 しかし、ZW3D CAD/CAMを使用した3次元CAD戦略を採用する際の最も重要な利点は、デザインから製造までの移行にあった。加工上の問題について相談を受ける程、幅広い経験を持ち、その規模は極東に加工メーカーを探すレベルにまで達していた。「英国で生産するためには、まずは3次元CADモデルに16 ~24週間費やさなければならない」と、コーコーランは言う。「我々が最近開発したShell (太陽光熱によるバッテリ充電器)の仕事のために我々が費やしたのは、ほんの4週間である。我々は、ZW3Dモデルなしにはそれをなしえなかったであろう。」

ブラック・アンド・デッカー(Black & Decker)社

ZW3D CAD/CAMがプロダクトグループ社に与えた影響力に関して、その様子がよくわかる2、3の例を説明しよう。第1は、プロダクトグループ社にデザインコンサルタント業を長く依頼してきたクライアントであるブラック・アンド・デッカー(Black & Decker)社である。「CAD/CAMのシステムを使い始める前から、我々は、ブラック・アンド・デッカー社と協力してきた」と、コーコランは、言う。「ZW3D CAD/CAMで仕事を始めたスタートは、銃というよりはヘアードライヤーに見えるようなドリルのアイデアが生まれた日からだった。」

ブラック・アンド・デッカー社は、その製品、及び、生産工具細工全ての内部の仕組みを監督するために、当然のことながら自前でCAD部門を持っている。しかし、プロダクトグループ社を定期的に再訪問し、新しいアイデアやインスピレーションを得ようとする。同じ3次元言語のもとで、双方の組織が伝達できるという事実は、莫大な利益の1つである。「直接3次元で伝達することによって、われわれは健全な対話をブラック・ ブラック・アンド・デッカー社は、その製品、及び、生産工具細工全ての内部の仕組みを監督するために、当然のことながら自前でCAD部門を持っている。しかし、プロダクトグループ社を定期的に再訪問し、新しいアイデアやインスピレーションを得ようとする。同じ3次元言語のもとで、双方の組織が伝達できるという事実は、莫大な利益の1つである。「直接3次元で伝達することによって、われわれは健全な対話をブラック・アンド・デッカー社と築き上げることができる」と、コーコランは、言う。「このスムーズな関係により、我々のアイデアが採用され、その概念が生産までステップアップしてゆく様子を確認することができるので、より大きな満足を得ている」


リンダム(Lindam)社

 ZW3D CAD/CAMを採用し、偽りなく発展の利益を得たプロダクトグループ社のもう1つのクライアントは、リンダム(Lindam)社である。彼らは、初期のクライアントのうちの1つである。10年前に、リンダム社は、プロダクトグループ社と評判を得ていた消費者向けの電子部品の典型である新しい赤ん坊アラームのデザイン協力の件で取引を開始した。そのころのプロジェクトは、最初に形状モデルとデザイン図によって提案がなされ、クライアントが中国のメーカーのもとにそれを持っていった。しかし、戻ってきた結果は、プロダクトグループ社にとっては少し落胆するものであり、もともとの型の細部が失われることが多かった。「新しいプロジェクトでは、ZW3D CAD/CAMに沿って行うことをリンダム社に強いた」とコーコランは言う。「我々は、制作者にデザイン意図をさらに20%多く伝達することが難しいということを示したかった。」

 最終的にリンダム社は、思い切って、プロダクトグループ社の推奨するZW3D CAD/CAMを採用した。その結果は、正しい最初の生産工程の保証、もとの概念に対して完全に忠実である製品、及び、時間の節約であった。今日、リンダム社は、OEM製品をBoots社、及びMothercare社に供給しており、そして、その非常に効率の良いデザインの結果、着実に成長している。

 「我々の目標は、つまらないデザインの製品に囲まれた人々の生活を、誇りに思える家庭商品に変え、老後までそれを続けていくことだ。」とコーコランは、言う。「我々は、アイデア不足になることは決してない。なぜなら、ZW3D CAD/CAMが、アイデアが現実になるということを保証してくれるからである。」



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