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3次元CAD/CAM ZW3D

サンスンエレクトロニクスにおける金型作成・加工

 

サンスンエレクトロニクスにおける金型作成・加工イメージ

 サムスンエレクトロニクス(三星電子)は、意匠設計、製品設計、製造のために多くの商用CAD/CAM、及び、CAEツールを利用している。

 CADツールからのデータが他のCADツールに殆ど変換されないという問題は、多くの問題の根源として何年間も注目されてきた。つまり、次の製品設計ステップへ移行する度に同じ設計をやり直さなければならないという問題が発生していた。また、技術・製造部門の人間は、ベンダーから供給される、限られたAPIまたはマクロ機能能力などに満足しておらず、彼らからは、既に使用している商業ツールの改善要求やフィーチャー変更の多種多様な要求が出ていた。また、エンジニアは、設計のノウハウを生かそうにも、そのツールに柔軟性がないことに絶えず不満を持っていた。

 既存の商業ツールの欠点を克服するために、三星電子は、ZW3DVisionとしてリリースされる準備が整ったZW3DCAD/CAMソフトウェアの(ブランドの)ニューバージョンを開発するための協力を開始した。1998年の夏に、三星電子は携帯電話部門の実際の生産ラインでZW3Dの最終のアルファバージョンをテストした。ターゲット製品は、新しい折り畳み式のタイプ携帯電話モデルであった。3次元工具パスの生成、そして実物大模型コアとキャビティを作るための形状モデリングの際には、その能力は携帯電話部門の技術者の予測をはるかに越えていた。

 三星電子技術者の多数のグループによる様々なテストにおいて、多くの問題が検出され、エンドユーザーの視点から提案が行われた。ソフトウェアの開発者及び、現実のユーザーとの間で、頻繁で緊密な修正及び改善が相互協力によって行われた。

 その過程で、技術者は、気がつくと数回ソフトウェアを使っただけで、その優れたサーフェースとソリッドモデリングフィーチャーを用いて複雑なモデルを作れるようになっていることに気付いた。また、ヒストリ再生やすでに設計が終了したモデルのデータのモデルチェンジへの反映もZW3Dにとってはとるにたらないことであること、さらにZW3Dフィーチャーの無制限なアンドゥ/リドゥを特に評価した。

 ZW3Dのフィーチャーを利用して、多様なマテリアルを使用できるレンダリング機能は、製品評価用に使用するに十分絶えうるものであった。自動パートライン/サーフェース生成と電極生成のような金型作成機能は、強力で、それまで使用していた金型作成の手法を変えるのに十分であった。

ZW3DのCAD機能とCAM機能との緊密なインテグレーションは、モデルを頻繁に変えることによる手戻りを減少させた。穴作成や2.5から3軸のミリングフィーチャーは、複雑な実物大模型の作成にも有効であった。特に2.5軸ミリングフィーチャーが、2次元モデルや3Dモデルからツールパスを簡単に生成することができるので、金型台を作るにとても有益であった。さらに情報の再活用を意識したタクティックに基づいたアーキテクチャは、製造知識の再利用を可能にした。

 三星電子は、生産ラインへZW3Dを適用した後に、ZW3Dは期待通り、もしくはそれ以上のものだということを確認した。迅速なフィードバックや生産サイクルの改善は、ZW3Dの長所の1つである。製品リリース準備の最終段階には、現在の形状を改善し、新しい形状のデータベース管理、商品化や製品設計をZW3Dを用いて作業を行うことができたのである。

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